第3章 香水のせいだよ→図書館の倉庫(クラヴィスルート)
ここなら人目にもつかないし大丈夫なはず、と飛び込んだのは普段使われてない図書館の倉庫だった。
薄暗く、こんなところに王子がやってくるなんて考えられない。日没まではまだ時間があるけど、今日は仕方ない、一日ここに隠れていよう。。
ふぅ、と息を吐いて倉庫の中を見回してみると、大きな本棚が鎮座していた。
本も沢山あるし、ここで一日過ごしても退屈はしなさそうだし、隠れ場所にはうってつけだったかもしれない。
私がどの本を選ぼうかと本棚の前で思案していると不意に後ろから羽交い締めにされた。
「んーーーーー!??!!」
叫びかけるも、口に大きな手を当てられて声も出せない。
「見つけたぞ」
愉快そうな声のその正体は、やはりクラヴィスさんだった。
「まぁお前が行きそうな場所といったらここかと思えばビンゴではないか。もうちょっとひねろうとは思わないのか?」
「ぷはっ」
私はクラヴィスさんの手を振り解いて大きく息を吸った。息が止まるかと思った。。。
「だって!一国の王子様がこんな倉庫まで来るなんて思わないじゃないですか!?」
「俺が何年この城で生活してると思ってるんだ?この倉庫はよくきたもんだ」
「そ、そうなのですか。。」
「想像力がたりない。甘い、甘いぞ。そんな想像力で我々のことを理解できるとは甘すぎるな?ということでゲームの敗者にはふさわしい罰を与えねばな?」
クラヴィスさんは私を羽交い締めにしたまま、片方の手で胸をまさぐってきた。
「やっクラヴィスさんっやめてくださいっっ」
「ははっその言い方ではもっとやって欲しいにしか聞こえないぞ?」
「ちょっ!本当に!ダメですから!こんな部屋で!!」
身を捩って逃げようにもがっしりとした長身に後ろから羽交い締めにされていて、動きようがない。
「おや、これはどういうことだ?」
服の上から胸を触っていた手が素肌に到達し、私の胸の先端を弾く。
「あんっ」
「こんなに硬くして感じてるのか?こんな状況で?、お前は相当な淫乱なのだな?」
「なっっ淫乱なんかじゃないですっクラヴィスさんが勝手にそんなとこ触ってくるからっっ」