第2章 入団
『イノセンス……という物らしいです。私は水を操ることが出来ます。それよりも此処は黒の教団で良いんですよね?』
?「え、ええ。そうよ」
『では、此処にクロスからコムイって人宛に手紙が届いてるはずですが……』
とりあえず落ち着いて事情を言うと、女の子がコウモリに向かって話し始めた。
?「兄さん、聞いた?」
《聞いた聞いた!ちょっとそこの君!ボクの机調べて!》
?「兄さん?」《室長……》
《ボクも手伝うよ!》
しばらくガサゴソと音がしていると、あった!という声が聞こえた。
《読んで!》
《“コムイへ。そっちにスイレンという少女を送る。絶対に大事にしろ。くれぐれもケガさせんなよ?byクロス”です!》
《聞こえた!?今すぐ攻撃をやめて!元帥にボクが殺されちゃう!!》
?「はぁ……もうやめてるわよ兄さん」
《良かった、これで殺されなくて済む……スイレンちゃん、入場を許可します》