第2章 入団
その言葉と同時に門が開く。今度こそ入っても良いという事なのだろうかと考えていると、女の子が話しかけてきた。
?「さっきは色々とごめんなさい……早く入りましょ?スイレンさん」
『入っても良いんですか?えっと……』
リナリー「良いのよ、入っても。自己紹介が遅れたわね。リナリー・リーよ。エクソシスト兼室長助手をやってるわ、よろしくね!」
『こちらこそよろしくお願いします、リナリーさん。私のことはスイレンで良いですよ』
リナリー「そう?なら私もリナリーで良いわ!それにタメ口で良いわよ!早速だけど、此処を案内するわね」
そういうと、私たちは教団の中を歩き始める。結構広くて何の部屋か教えてもらえない怪しい部屋もあったが、幸い記憶力は良い方のですぐに覚えられた。
『そういえばさっき外で“兄さん”って言ってたけど、此処にお兄さんがいるの?」
リナリー「ええ、いるわよ。今から兄さんの所に行くわ」
そう言われてリナリーに着いて行くと、室長室という所に着いた。
リナリー「兄さん?入るわよー?」