第2章 入団
そう言うと、ヘブラスカは自分の額と私の額を合わせて数字を言い始めた。
ヘブラスカ「2…16…32…51…73…92!今のお前と…武器のシンクロ率は92%だ……」
『シン、クロ率?それって何ですか?』
ヘブラスカ「対アクマ武器発動の生命線となる数値だ……シンクロ率が低ければ低いほど発動は困難となり、適合者も危険となる……」
コムイ「すごいよ、スイレンちゃん!入団したばかりで90%代は中々いないからね!」
ヘブラスカ「すまない…脅かすつもりはなかった……私はただ…お前のイノセンスを知ろうとしただけだ……」
『イノセンスを……知る……?』
ヘブラスカ「スイレン…お前はいつか全ての力を消し、白か黒の新しい世界と導くだろう……私にはそう感じられた……それが私の力…」
『どういうことですか?』
コムイ「ヘブラスカは預言が出来るんだよ〜。ボクにもよく分からないけど、なんか凄そうだね〜」
『そう、ですか……(全ての力を消し世界を導く、か………)』
大元帥「戦え…それがイノセンスに選ばれたお前の宿命…宿命なのだ………」
上の方についていたライトが消え、無言の空気に包まれる。その空気を破ったのはコムイさんだった。