第2章 入団
コムイ「スイレンちゃんはイノセンスの事ちゃんと知ってるの?」
『いえ、唯一AKUMAを倒せるものという事しか知りません』
コムイ「じゃあ説明するね。
全ては約百年前、一つの石箱が発見されたことから始まった。それに入っていたのは古代文明からの終末への予言、それとある物質の使用方法だった。その石箱もそうだったんだけど、その物質は【神の結晶】と呼ばれている不思議な力を持つものだった。ボクらはそれをイノセンスと呼んでいる。
石箱の作り手は、約7000年前このイノセンスを使って魔と共に訪れた千年伯爵と戦い打ち勝った者らしい。でも一度世界は滅んでしまった。旧約聖書に書かれたノアの大洪水がそれだ。
そしてまた千年伯爵がこの世界に現れた。ボクらは暗黒の三日間といわれる終末の再来を阻止するために戦っているんだ。
ボクらはイノセンスを回収して千年伯爵に対抗する為、向こうは計画の邪魔となるイノセンスを破壊し、暗黒の三日間を再来させる為。まあ簡単に言えばイノセンスの争奪戦だね」
『そうだったんですか……』
コムイ「何か質問はある?」
『それじゃあ一つだけ。イノセンスを回収するって、この広い世界の何処にあるのか分からないのに闇雲に探しているんですか?』
コムイ「良い質問だね。
イノセンスっていうのはね、大洪水から現代までの間に様々な状態に変化していることが多いんだ。初めは地下海底に沈んでたんだろうけど、不思議な力が導くのか人間に発見されて色んな姿形になってることがある。
それは理由は分かってないんだけど必ずと言っていいほど奇怪現象を起こすんだよ。だから教団はそういう所にファインダーを派遣して調査して、イノセンスの可能性が高いところに君たちエクソシストを回すんだ」
『分かりました。説明してくださってありがとうございます』