第2章 入団
そう言ってノックして入ると、中から凄い勢いで誰かがリナリーに抱きついた。
?「リナリーーーーーーー!!!!!!!!」
リナリー「もう、兄さん!スイレンを連れてきただけだから、離れて!」
突然の出来事に若干引いていると、リナリーに抱きついた人が話しかけてきた。
コムイ「やあやあ、さっきはごめんね!スイレンちゃん、だね?室長のコムイ・リーです。これからよろしくね!」
『(この人がリナリーのお兄さんなんだ…)よ、よろしくお願いします……』
コムイ「じゃあ早速だけどイノセンスを見せてくれる?」
『あ、はい。この杖です』
コムイ「ふむ、君は装備型だね」
『装備……型?』
コムイ「そう、イノセンスには大きく分けて二つの型があるんだ。
一つ目は寄生型。これは自分の身体の一部にイノセンスが寄生しているんだ。対アクマ獣という動物を扱う人もいる。身体との結び付きが強いからイノセンスの力をよく引き出せるけど、その分身体にも負担がかかるし人数も少ない。
二つ目は装備型、君の場合これだね。直接的な身体との結び付きがないから、イノセンスの力を制御できるようにイノセンスを対アクマ武器として加工して戦うんだ。これは人数が多い。ちなみにリナリーも装備型だよ」
『なるほど……』