第1章 理想のペアと藍羽ルイと眞宮孝明
「今夜もマジヴァジー、楽しんでいきましょーう」
「こちらにいるゲストたちに俺たちのわがままでお越しいただきましたー! テニスの王子様であり、理想のペアの丸井ブン太くんと木手永四朗くんでーす!」
「シクヨロ~」
「ゆたさるぐとぅ・うにげーさびら~」
拍手音が響いたあと、丸井と木手が打ち合わせ通りのセリフを言いました。丸井はピースサインをし、木手の方は沖縄方言でよろしくお願いしますと言っていたのでした。
「早速ですが、丸井くんと木手くん」
「君たちは普段あまり、わがままを言わないだろう。わがままを聞かせてくれ」
「うーん、オレはケーキ作りがしたいかな。それと、スイーツをお腹いっぱいたくさん食べたい」
「オレは早く帰りた……」
「木手……!」
さすがに木手の発言がまずいと思ったか、丸井が木手の口を塞ぎました。しかし、これも台本通りのようです。ルイと眞宮は続けて番組を進行していきます。
「わかりました~、では~」
「君たちのわがままを俺たちが叶えてさしあげましょーう」
「「料理対決~」」
と、ルイと眞宮が声をそろえて言うと、拍手音が鳴りました。