第1章 理想のペアと藍羽ルイと眞宮孝明
「ブン太くんはどうしますか?」
君島に聞かれ、丸井は頬を紅潮させ、
「オレ、やります! よろしくお願いします!」
と、答えます。すると、眞宮が少年に顔を近付け、
「ん? ちがうだろ? 君はよろしくお願いしますと言うキャラじゃないよな」
そう言ってきました。丸井はピースサインをし、言い直します。
「シクヨロ~!」
「そうそう、それそれ。それが聞きたかった。君たちの活躍、君島くんからビデオで見せてもらっていたからさ」
「何か照れくさいです」
丸井は後ろ頭をかいていました。
「照れることはないさ」
「僕も木手くんのよくおっしゃるセリフが聞きたいです」
ルイがリクエストすると、木手はクールに決めます。
「ゴーヤー食わすよぉ」
木手の名ゼリフを聞き、ルイは拍手を送りました。
「では、私は撮影の仕事があるので戻りますが、眞宮さん、あとはよろしいでしょうか?」
君島は仕事に戻ろうとします。
「はい、俺が指示を出しますので」
「そうですか。それでは、番組の収録を終える頃、迎えに来ます」
「終わる頃、僕が君島さんに連絡します」
と、ルイが携帯を持ちながら手を振りました。