第1章 理想のペアと藍羽ルイと眞宮孝明
「道中を楽しみましょう」
君島の爽やかスマイルに丸井はたまらずニヤニヤしてしまい、行きの道中ずっとこのままが良いと思ってしまうほどでした。
それでも、時間は勝手に過ぎて行き、Aテレビ局に到着してしまいます。
「夢の時間が……」
バスの中での憧れの君島との夢の時間から齋藤コーチからのスペシャルミッションの現実に引き戻された丸井です。
「夢も現実も甘くないですよぉ」
木手がぼそっと言い、丸井は半分泣きそうな表情で、
「今、それを言わないでくれ。わかってるから」
と、言いました。
「置いてかれますよ」
すでに先を歩いていた君島の姿を木手は顎を使って促します。
「あ、待って下さーい、キミ様ー」
丸井が走って追いかけると、
「芸能人の追っかけ女子ですか、あなたは……」
と、木手は丸井にそうツッコんでいました。
Aテレビ局の中に理想のペアは君島と入ると、青い髪の美男子と黒髪の両耳にピアスをした美男子と出会ったのでした。
青い髪の美男子はMARGINAL♯4の藍羽ルイ、黒髪の両耳にピアスをした美男子はVAZZYの眞宮孝明です。丸井と木手、藍羽と眞宮はお互い自己紹介をし合っていました。