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理想のペアと藍羽ルイと眞宮孝明

第1章 理想のペアと藍羽ルイと眞宮孝明



 ある日のことでした。理想のペアは齋藤コーチからUー17合宿所(アンダーセブンティーンがっしゅくじょ)のミーティングルームに呼び出されました。



 「ただ今より、お2人にスペシャルミッションを与えます、はい。詳細は、えー、君島くんから聞いて下さい。丸井くんと木手くんにはこのAテレビ局に行ってもらいます。バスは僕が連絡してもう合宿所の前に着いているはずですので、それに乗って下さい、はい」


 齋藤コーチは君島の紹介状を丸井と木手に1枚ずつ配り、理想のペアは受け取ったあと、バスに乗ります。



 「何か、前にもこんなことなかったか?」



 「ありましたっけ。記憶にありませんねぇ」

 と、丸井と木手が君島の紹介状をバスの運転手に見せながら乗ると、前の席の方に君島が座っていました。


 君島は微笑し、理想のペアに手を振ります。丸井は頬を赤く染めていました。それを見た木手は横でやれやれと呆れた表情です。



 「あの、キミ様、木手とのスペシャルミッションのことですが」
 と、丸井は君島の座席の近くに座ります。木手はかなり後ろの座席に座っていました。



 「詳細はAテレビ局に到着後でもいいですか?」



 「はい!」
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