第1章 理想のペアと藍羽ルイと眞宮孝明
「そうですね、湯葉豆腐、僕の大好物ですから」
ルイは正直に言い、湯葉豆腐の煮物を丸井と木手によそい、渡します。先ほどのように、ルイはすでによそってある分、眞宮は自分の分をよそい、4人でいただきますと食べていました。
「「うん、おいしい」」
ルイと眞宮が声をそろえ、湯葉豆腐の煮物を絶賛しています。湯葉豆腐が好きなルイはお代わりまでしていました。
「あなた、ケーキ以外にこういうものも作れたのですね」
「ばあちゃんがよくこういうもん、作ってたからさ。お前の口にも合いそうか?」
「ええ、しょうゆの入れすぎか、味がちょっとしょっぱいですが、具が煮崩れしていませんね。おいしいですよぉ」
「次は丸井くんと木手くんに料理の味見をどっちからいこうか決めていただきまーす」
湯葉豆腐の煮物を完食後、眞宮が進行します。
「うーん、ケーキは最後にした方がいいよな」
「そうですね、ではオレの作った豆乳鍋からお願いします。お肉いっぱい入れましたよ。そして、ゴーヤーもたっぷりと」
木手の「ゴーヤー」の言葉に苦笑していた丸井とルイと眞宮の3人ですが、自分で豆乳鍋の具と汁をよそっていました。今回は木手がすでによそってある分を持ちます。