第1章 理想のペアと藍羽ルイと眞宮孝明
「いかがでしょうか?」
「苦い……」
「苦いっす……」
そう眞宮と丸井がコメントです。しかめた顔で湯葉豆腐含みのゴーヤーチャンプルーを食べていました。
「オレは好きなので大丈夫ですが、ゴーヤーのあく抜きが足らなかったようですね」
「すみません、これは食べられたものではなかったですね。あく抜きのこと知らないでそのまま炒めてしまっていました」
ルイが申し訳なさそうに言い、眞宮と丸井から湯葉豆腐含みのゴーヤーチャンプルーを回収しようとしますが、木手がもったいないと彼らの分も全部食べていました。
「丸井くん、修行が足りませんねぇ。これぐらい食べられないと」
木手が言うと、丸井はちぇっと口に出してまで言いませんでしたが、目を細めます。
「次のあーじーみーはーどーれーにーしーよーうーかーなー、マー、ジー、ヴァー、ジー」
湯葉豆腐含みのゴーヤーチャンプルーの試食タイム後、次はどの料理を味見をするか、ルイが指を動かし、決めていました。彼の指は丸井の作った湯葉豆腐の煮物を指しています。これに眞宮がツッコミを入れていました。
「あー、自分の好きなものだからでしょーう」