第1章 理想のペアと藍羽ルイと眞宮孝明
「そろそろいいでしょう」
木手も火を止め、器に鍋の具材と豆乳鍋の汁をゆっくりよそい、仕上げに入りました。
「俺も出来たっと」
眞宮もカットした果物をデコレーションし、仕上げたあと、ルイを見ます。
「僕も完成しました」
眞宮の視線にすぐ気づいたルイはにこっと笑い、湯葉豆腐を含めたゴーヤーチャンプルーのよそってある器を両手に持ち、知らせました。
「「全員、完成しました~」」
ルイと眞宮が声をそろえて言い、拍手音も鳴り響きます。
「試食タイム~」
これはルイが言いました。
「どーれーかーらーあーじーみーをーしーよーうーかーなー、マー、ジー、ヴァー、ジー」
と、眞宮が指を高速で動かし、誰の作った料理から味見をしようか、決めます。眞宮の指はルイの作った湯葉豆腐含みのゴーヤーチャンプルーのところで止まりました。
「木手くん、丸井くん、どうぞ」
ルイがゲストの分から、湯葉豆腐含みのゴーヤーチャンプルーを器によそい、割り箸と一緒に渡します。ルイはすでによそってある分を持ち、眞宮は自分でよそっていました。
「「「「いただきまーす」」」」
4人同時に湯葉豆腐含みのゴーヤーチャンプルーを口に入れます。