第16章 envy 宮侑
「どうなん?あれから角名とヤってんの?」
「…してない」
「え、そうなん?なんで?」
「途中までは…その…シたけど…やっぱり、あかんくなって…」
彼女はもごもごと口籠る
角名の性癖は歪んでる
他人に彼女を犯されて、嫉妬せんと欲情でけんという奇特な性癖や
「あんなぐらいじゃ、もう思い出しても嫉妬でけへんってことか?」
「…そうみたい…あの日はすごくて何十回も抱かれたけど、それからは全然ダメみたいで…」
俺はなるべく親身に相談に乗ってやるフリをして
「そや、ええこと思いついた。こないだみたいに俺にされてんのをスマホで撮影すんのはどう?それやったら見る度に角名も嫉妬するやろ」
「ええ…撮影?」
一理あると思いつつも、怪訝な顔をする橘さん
「角名のためやで?それともこれからも、ヤってる最中で萎えて角名の男の尊厳失わせる気?」
…少し間があって、彼女は
「分かった…どうすればいい?」
と言った
俺はもう笑いが止まらん
愛してるが故に自分から愛する人を裏切る
とんだ矛盾
今から起こること考えるだけで、興奮する
「橘さん、ほなまず自分で1枚ずつ服脱いでや」
「え?!今、ここで?」
「そやで」
「…分かった」
俺はスマホを構えて録画ボタンを押す
画面の中の橘さんは、恥ずかしそうにモジモジしながらブラウスのボタンを外していく
この前は部活終わりの色気ない格好やったから、制服姿ってだけで萌える
ブラウスを脱いで上半身がブラ1枚になる
「それも取って」
言うと、彼女は背中のホックに手を伸ばして外し、パサッとブラが床に落ちる
相変わらずの豊満なバストが露わになる
俺は耐えきれずにスマホを固定して、彼女に近づく
「なぁ…侑くん、やっぱり…」
「なに言ってんの?角名のためやで、俺は善意でやってんの、ボランティアやで?」
そう言いながら2つの膨らみを乱暴に掴んでむしゃぶりつく
白い胸には角名が、俺の女やと言わんばかりにつけた無数の痕
ああ、興奮するわ
人のモン盗ってるて感じで