第15章 pool 日向×影山×研磨
ー研磨side
歩…俺より1つ歳下かぁ
ゲーム仲間に勧められてたまたま覗いたサイトで、俺は彼女を見つけた
最初、烏野のマネージャーにそっくりで本人かと錯覚したけど、よく見ると別人だった
烏野のマネージャーは確か俺の一個上だったし…
あの容姿であんな性癖…会うのが楽しみだな
そういえば複数プレイのメンバーどうしようかな
スマホの電話帳をスクロールする
泣こうが喚こうがお構いなしに無慈悲に蹂躙してくれるやつら…
「あ、いた」
当日、タクシーで駅まで迎えに行く
少しして、何も知らない2人がタクシーの扉を開けて乗り込んでくる
「研磨ァ!ひさしぶりだな!元気してたか?」
「孤爪さん…お久しぶりです」
翔陽と影山の変人コンビ
「ひさしぶり」
「で、急に俺ら2人呼び出してドコ行くんだ?」
翔陽は今からテーマパークにでも行くかのように、キョロキョロと周りを見渡している
「行けば分かるよ」
到着したのは歩の家
「なんだここ?!城か?!」
翔陽が困惑している
広いとは聞いていたけど、敷地内で迷子になりそうなほどの豪邸だった
両親は海外で仕事をしていて、年に数回しか帰ってこず、数人の使用人と暮らしていると言っていた
広すぎてどこに彼女がいるか分からずスマホを取り出し、連絡する
「もしもし、ついたんだけど、どこに行けばいい?」
彼女は地下のプールにいると言った
家の地下にプールって…どんなけ金持ちなんだよ
「翔陽、プールがあるんだって」
「プール?!やったぁ!って俺、水着持ってきてないけど」
「別に裸でいいんじゃない?」
「プールってトレーニングにもいいですからね」
影山も張り切っている
これから起こることも知らずに…
使用人に案内され、地下に向かうエレベーターに乗る
「ここがどこか知らないけど、ワクワクするな!」
翔陽は目をキラキラさせている
地下についたエレベーターの扉が開くと、甘ったるい香りが鼻につく
「何の匂いだ?」
影山が首を傾げる
それにクラブミュージックのような音楽が流れていて、思考が鈍っていく気がする