第12章 secret 月島
「月島ってどんなタイプが好きなの?」
部活終わり、期末テストの勉強中
1.2年が集まる部室でそんな話で盛り上がる中、急に日向に話題をふられる
「あ、俺も聞きたい!月島ってモテそうだけど女に興味あんのかよ?」
田中さんまでノリノリ
「興味ない高校生なんていないデショ」
そう答えると日向が調子に乗って質問してくる
「そうなのか!例えば年上と年下なら?」
「上」
「ぽい!可愛がられてそう」
「…違う」
「え?」
「僕が可愛がりたい」
「…え?」
てか年上とか曖昧なもんじゃなく、あの人って決めてる人がいる
保健室の橘先生
新卒で入って2年目らしく、落ち着いてて物静か
スラッとしてて脚がキレイで白衣もエロい
突き指で初めて保健室に行った時、近づいた先生はすごくいい香りがして、めちゃくちゃに犯して僕のモノにしたいって思った
数日後、春高のパンフ用に身長と最高到達点を測ることになった
保健室に入ると橘先生がいる
「あ、次は月島君ね」
先生はそんなに小柄な方じゃないけど、それでも僕の身長を測るために少し背伸びをする
「ひゃく…190.1cm!!わー、月島君おっきいねぇ」
おっきいねぇって
身長がって分かっててもそのフレーズはドキっとする
反応しないようにするので精一杯だった
でも先生の方もなんか意味ありげな視線を送ってたような気がしたんだけど…
「ツッキー!橘先生っていい匂いするね」
「うるさい山口」
「何の匂いですかって聞いたら、ボディクリームだって!エロいよね」
「うるさい山口」
何の匂いですかって聞くなよ
情報はありがたくいただいておくけども
その日最高到達点の計測をしていると、武田先生が体育館に入ってくる
そこで影山がユース合宿のメンバーに選ばれたことと
僕も宮城県の擬似ユース合宿に選ばれたことが伝えられた
正直そんなに気乗りしないけど…
「あ、そうそう、その擬似ユースの打ち合わせで今から白鳥沢に行ってきます。他の先生も今日は県内の会議が多くて職員室は手薄です。鍵閉めたら、保健の橘先生に伝えてください」
武田先生がそう言うと、後ろからヒョコっと橘先生が現れる
「遅くなっても大丈夫だけど、ちゃんと鍵だけ返しにきてね」