第9章 Mermaid 及川
俺は目の前に差し出された膨らみを掴んで、貪りつく
チュプチュパッ…ジュルジュル
「あっイッあっ」
ヌチュヌチュヌチュヌチュッ
もちろんピストンも緩めない
「またっ…ダメ…ダメなのっ」
ドチュドチュドチュッ
ビクビクビクッ
イッたばかりで敏感になっている彼女はまたも絶頂を迎えた
「歩、イキすぎ。誰とでもこうなの?」
耳元で意地悪く言う
「ちがっ…やぁ…トオルだけっトオルだけなの」
本当かは分からない
でも今はその言葉だけで充分
俺の胸に倒れ込む歩の腰を掴み、激しく上下させながら下から奥を突き上げる
ゴリュッゴリュッゴリュッ
「アアアアッ…ダメっ!壊れるっ壊れるっ」
ゴリュゴリュゴリュゴリュ
「ハァハァ…俺も出る…どこにほしい?」
「アッアッアッ!チョウダイッ…ナカッ」
ドチュンッ
彼女の腰を思い切り下に打ちつけ
ドクドクドクドクッ
奥深くを貫き、欲望を注ぎ込んだ
「ハァハァ…もうっ…またナカに」
俺の上に倒れ込む彼女が恨めしそうに言う
「ハァハァ…歩がナカにちょうだいって言うから」
「…そうだけど…」
「大丈夫、何かあったら責任とるから」
「ダメよトオル、明日病院でアフターピル貰うわ」
「どうして?俺は構わな
「取るに足らないプライド、こんなとこで捨てちゃダメよ」
彼女は上半身を起こし、両手で俺の頬を包む
「まだ何も夢を叶えてないじゃない、私達」
「そうだね…歩の夢は何?」
「私はカメラで食べていくこと。世界中を旅して回って、その土地に生きる人や文化を発信するような写真を撮りたいの」
「そっか…」
「トオルはいつまでコッチにいるの?」
「あと1週間」
思ったより短いと思ったのか、彼女の目が見開かれ、それから少し悲しげな表情に変わった
俺はしばらくしてから歩の家を出て、宿舎に戻った。
それから翔陽とビーチを何度かしたし
歩とは毎日会って毎日身体を重ねた
きちんと避妊しながら
これがたった1週間で別れてしまう彼女へのせめてもの誠意だった
そしてあっという間に日々は過ぎ去った