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short PARADOXXX(ハイキュー)

第8章 unexpectedness 縁下


「何で?!夏休み終わるぞ?!」

「お前みたいに潔子さん潔子さんって、ハッキリ言えるやつばっかじゃないっつーの」

「びびってんのか?あ、そーいや今日姉ちゃんが歩と買い物行くとか言ってたぜ!昼間っから会えるかもな」

「うるせーよ」

「っと思ったら姉ちゃんから電話だ!もしもし…おう、もうすぐ着くけど…」

田中の話によると冴子さんは和太鼓チームの練習が長引くから、歩ちゃんが家に来たら、家にあげて少し待ってもらうように伝えてくれとのことだった

家に上がると田中は

「お前先シャワー浴びろよ、俺ちょっと横になるわ」

そう言って、ものの数秒で眠りに落ちた

もうすぐ田中家に歩ちゃんが来る

しかし姉は不在、弟は爆睡

俺は急いでシャワーを浴びた

夏だからすぐに乾くだろう

髪をタオルで乾かしながらふと窓の外を見る

一台のバイクが近づいてきて、止まる

運転してるのは男

そして後ろに掴まっていた女の子がヘルメットをとる

「歩ちゃん?」

彼女は自分用と思われる女物のヘルメットを男に渡して、手を振る

親しげな仲に見えた



あー恥ずかしい

1人で舞い上がって

悪くは思われてないとか思って

結局いい人どまり

こんなことなら

街頭のない暗い夜道で





犯してやればよかった




そんな気持ちが心の中で芽生える




「こんにちはー!」

下から歩ちゃんの声が聞こえる



階段を降りて下まで迎えに行く

「あ、縁下さんきてたんですね!冴子ちゃんが遅くなるって言うから、あがってもいいですかね?」

「うん」

俺は階段の先を歩いて昇る

「おじゃましまーす」

振り返ると彼女がヒョコヒョコと階段を上がってついてくる

歩ちゃんは、いつもバイト終わりだからTシャツにGパンなのに、今日は出かけるからか白いワンピースを着ていた

自分の部屋で寝てる田中を確認し、ダイニングのある方へ歩ちゃんを案内する

「縁下さん?なんか今日…元気ないです?」

彼女は俺の前に顔を出して覗き込む


プツン


理性の糸が切れた


手を握って、脱衣所の中に押し込み、ドアを閉める

「え、縁下さん?」

「…さっきの男誰?」

「さっき…?あれは…」


聞きたくない

聞きたくない
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