第22章 adultère2 赤葦
「分からない…でも嫌でたまらない…君のこの可愛い顔も、白い肌も、感じやすい身体も…全部全部誰かに穢されたって思うと」
「あかーしさん…それって」
「好きだよ、歩…どうしようもないぐらい君が好きだ」
そう言って、彼女の白い背中を抱きしめた
カッコ悪い最低の告白
もっとスマートに出来たはずだ、機会はどれだけでもあった
それなのにこんな…セックスの最中に、嫉妬心丸出しの子供みたいなセリフ
「やっと言ってくれた」
窓ガラス越しに彼女と目が合う
「え?」
「いつ言ってくれるのかなって思ってた」
「ごめん…俺一回失敗してるから、どうしても慎重になって」
「慎重?これだけ何回もシといて?」
「ごめんって…でも好きだから抱きたくてたまらなくて…つい」
「私も」
「え?」
歩は経験豊富で、作品のために色々なシチュエーションで俺を使ってるだけなんだと思ってたのに…
「初めてあかーしさんと出会った日ね、私エロが降りてこないって言ってたじゃん?あの頃スランプで…何でかって言うと恋をしてなかったから。でもあの日あかーしさんに出会って、抱かれて…すごくドキドキした」
「…そうだったの?」
「うん、だから私がまた書けるようになったのもあかーしさんのおかげ」
そう言って彼女は振り向くと、照れ臭そうに微笑んだ
可愛すぎる 無理
俺は振り向いた彼女の唇を乱暴に奪うと、舌を入れ歯の裏側をなぞって口腔内全てを犯す
「ん…ふぅ」
甘い吐息が漏れ聞こえて、また俺の情欲に火をつける
クチュ…レロ…チュパ…
はぁはぁはぁ
唇を離すと銀の糸が二人を繋ぐ
「じゃあ次は恋人同士の甘ったるい物語なんてどう?」
背中にツーっと舌を這わせながら、自身を取り出すと俺のソレはちょうど今日の東京の空に浮かぶ三日月のように反り返っていた
Tバックをクンと引っ張ると割れ目にショーツが食い込み、彼女の身体がピクリと跳ねる
「ひぁ…」
窓ガラスに両手をついたまま、物欲しそうに潤んだ瞳で見つめてくる歩
もじもじと擦り合わせる太腿に溢れ出る愛液が伝う
「ぁぁ…あかーしさん、もう…ちょーだい」
ゾクリ…
たまらなくなってTバックを少しずらし、秘部に自身を当てがうといとも簡単に彼女のナカへと誘われる
ヌプンッ
「クッ…」