第2章 ……という女
父上の書斎の前に立ち
ふぅ…と一息つくと扉をノックする
「ひおりです」
「入れ」
扉を開けると書斎には父上
そして…
目隠しをした変人が座っていた
「えっと…」
「やぁ、初めまして」
変人は片手をあげてこちらに挨拶をする
「初めまして…」
戸惑いながら挨拶を返す私を無視して
父上は座るように促してきた
「ひおり
来週お前は12になるな?」
「はい」
父上は厳しいお方だが
私の誕生日だけは毎年覚えてくれている
父上に愛されていると私が安心出来る
唯一の瞬間だ
「その日にお前に特級呪物…
天狐の器として呪術界に捧げる」
「え…?」
「そのために今から荷物をまとめ
五条くんについて行きなさい
話は以上だ」
特級呪物を取り込むという事は
私に死ねと言ってるも同然の事だ
父上は混乱する私を書斎から追い出した
廊下で呆然とする私に五条…さんが声をかけてくる
「ひおりちゃん
色々戸惑うこともあるだろうけどさ…」
顔色を見ようにも目隠しがされていて表情が読めない
「とりあえず
お茶しない?」
「へ?」