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もう1人の器【呪術廻戦】

第8章 力試し


「命婦!」



辺りが急にざわつく



「ひおりちゃんの式神がなんで天狐が使えるの?」



「アホなことぬかしはりますなぁ



小娘が使役しとった仙狐たちは元々は


妾の手下やさかい…



使えてもなんのおかしな事もあらへんっちゅーわけや!」



話終わらんうちにあては一気に五条に近づく



爪でうざったい顔を引き裂いてやろうと


手を伸ばした



「なんや…これ」



あとほんの僅かで触れるというのに


これ以上前に手が進まない



なにか透明な壁に行く手を阻まれているようだ



「ひおりちゃんの体に傷はつけたくないから


しっかりガードしとけよ!」



真下から目にも留まらぬ速さで


足が振り上げられる



伸ばした手を引き寄せ足をガードする



「火印」



呪術で炎を五条に向かって飛ばす



「っ…と」



五条とかいうこいつ…少しは動けるやつみたいやな



しかし、あっさりと術式を避けられ


少し腑に落ちない



「僕の無限がある限り


君は僕に触れることすらできないよ」



「わざわざそんな事まで教えてくれはるん



えらいおおきにな」



正直教えられたからって


この状況を太刀打ちできるわけやないけど…



外見は冷静を装いながら


頭では必死にどうしようかと悩んでいた



やむを得ん…



「貴様なんかの塩次郎にこの手は使いたくなかったけど…」
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