第6章 そして静かに眠る
ごくり…
飲み込んで少し静寂に包まれた
私は少し不思議に思った
のもつかの間
何者かに心臓を握り潰されるような痛みが走る
「っ…!?」
体の中が焼けるように痛い
いや、もう体が焼けていると錯覚する
『ほぉ…貴様のような小娘が妾を取り込もうとするか 』
頭で誰かの声が響く
『ちょうど肉体が欲しいと思っていた頃やさかい
小娘の肉体…妾が引き受けようぞ 』
すごい力で意識が引っ張られる
これが…特級呪物
悔しいけど勝てそうにはない
でも、私は諦めるわけにはいかない
そう思いながらもあっけなく体の主導権を持っていかれた
「なんや…この薄暗い部屋
しかも男ばっか…臭くて敵わんわ」
「受肉したぞ!
封印の術式を唱える!」
周りの呪術師達が慌ただしく封印に取り掛かる
「また妾を封印しようってか
何度も同じ手には引っかから…んぐ」
『あらヤダおばさん
同じ手とお思いで? 』
「なんやこの小娘!」
無理やり意識を戻した私は天狐…私の首に手をかけた
『たかが子供の細い首
私の力でも折れるわよ!』
首の手に意識を持っていかれた天狐は
一瞬の隙を見せた
その一瞬の隙に五条さんが封印の術式を唱えた