第6章 そして静かに眠る
私はひとりじゃない
この子達が…着物に刻まれた家紋と名前が
私に勇気をくれる
「準備はいいかね…」
そう言って手渡されたのはひとつの小さな木箱
中を開けると小さな瓶が出てきた
その瓶の中には透明な液体に浸かった天狐の目
その目がこちらをぎょろりと睨んだ
…ように感じた
禍々しい呪力を肌で感じる
「五条さん!
七海さん!
…行ってきます!」
1番後ろに立っていた2人に
私は満面の笑みで手を振った
「行ってらっしゃい」
「またお会いできるのを楽しみにしてますよ」
2人は少し不安そうな顔をしているのがわかる
少しだけ…待っていてください
必ず帰ってきます
「いきます」
そう言って私は瓶の中身を不安と一緒に飲み込んだ