第4章 最終日
「急に女性の肩に触れてしまってすみません
何度も呼んだのですが…」
振り向くとサングラスにスーツ姿の男の人がたっていた
また目を隠してる…
「い…いえ
こちらこそすみません
考え事をしてしまっていて」
「大丈夫ですよ
五条さんから聞いているかもしれませんが
今日貴方のボディーガードを任された七海です
初めまして、狐頭さん」
七海さんは礼儀正しい頭を下げてくれた
「初めまして、狐頭 ひおりです
今日はよろしくお願いします」
私も慌ただしく頭を下げる
なんてきっちりした人だ…
まるで五条さんとは正反対…って失礼だな、私
「今日はどこに行かれますか?」
「えっと…出来れば
五条さんの所へ少し
お手伝いに行きたいのですが…」
恐る恐る聞いてみる
器として自身を傷つけないよう
言いつけられているこの身を
戦場に行かせてくれるとは思えないところもあるが…
「五条さんなら大丈夫ですよ
個人の意見としては
少々痛めつけられて欲しいくらいですが」
意外と物騒な事を言う人だ
「あの…自分の式神とも別れを告げたいんです…
最後に少し戦わせてあげて…
明日には…もう会えなくなるので」
あながち間違ってはいない言い訳だ
「…ふぅ
危ないことはしないと約束してください」
七海さんはサングラスをなおしながら
私と目線を合わせるようにしゃがみこみ
小指をだした
「指切りげんまんです」
真面目な顔をして七海さんはそう言った
意外な発言に思わず笑ってしまう