第4章 最終日
いよいよ明日…儀式が執り行われる
今日もまた五条さんと待ち合わせをして
街へと繰り出そうとしていた
五条さん遅いな…
待ち合わせ場所で待っていると
携帯が鳴った
五条さんに貰った携帯だ
えっと…ロック開いて…
普段使い慣れない携帯に四苦八苦しながら
電話に応答する
「はい!」
<あ、ひおりちゃん?
ごめんね、ちょっと厄介なやつに絡まれちゃってさ
僕行けそうにないんだ>
「え…厄介なって大丈夫なんですか?」
電話の向こうからは
殴るような打撃音が何度かしている
<大丈夫、大丈夫
ちょーっと数が多いけど
僕最強だから
代わりと言っちゃなんだけど
頼りになる後輩にボディーガードお願いしてあるから
…いよいよ明日だけど
今日も目一杯楽しんでおいで>
「五条さん…」
もうつく頃だからーと言って電話は切れてしまった
本当に大丈夫だろうか…
いくら特級呪術師とはいえ数が多いのは苦戦するかもしれない
でも助けに行こうにも場所も知らないし…
「ひおりさん?」
考え込んで居ると後ろから肩を叩かれた
驚いて大きく肩が揺れた