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短編集

第1章 呪術廻戦*狗巻棘 「盗人少年」


その日の放課後。
志弦は任務のため早めに学校を出ていた。
そのために教室には真希、パンダ、棘しかいない。


「今日の昼に志弦が言ってたことをまとめると、『棘は大切な仲間である。棘が自分のものを盗むのにはきっと何かしらの理由があるのだろうから、それを自分が理解できでないだけなので嫌いにはならない。ただ、その理由が謎。高校生活最大のミステリー。』って感じだ。」

「それなら焦らなくても平気そうだな。」

「しゃけ。」

「高校最大のミステリーね。面白いこと言うじゃん。」


急に声が聞こえたと思って3人同時にドアの方を向くと五条が立っていた。


「出張から帰ってきたよー!いやぁ、棘、無駄な心配させちゃったみたいだね、めんごめんご。」

「おかか。」


棘は五条の言葉に首を振った。


「それよりさ、棘、ちょっと話あるから来てもらって良い?」

「しゃけっ!」


五条に呼ばれた棘は残る2人に手を振って五条に着いて行った。
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