第2章 鋼の錬金術師*エドワード・エルリック 「その表情の下に」
その後、志弦の本を頼りに賢者の石を探しに行ったが見つからなかった。
「だめだぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
ホテルの一室にエドの叫びが響いた。
「エドワードさん、うるさい。周りにも迷惑です。」
「悪ぃ。……あの、しづ、その’’エドワードさん’’ってのやめねぇの?」
「と言いますと?」
「エドでいい。さん付けとか慣れないし、長いだろ。」
志弦は少し考えてから頷いた。
「ボクもアルでいいよ、志弦さん。」
「では、はい。エドとアル。なんか慣れませんね。」
「そのうち慣れるだろ。」
「そうそう!」
志弦は2人の言葉に頷いた。