第1章 呪術廻戦*狗巻棘 「盗人少年」
あれから2週間が経った。
真希はいい案が浮かばず、諦めかけていた。
そんな時、志弦がまた外で食べようと言い出し、野薔薇も呼んで3人でピクニックをした。
「志弦さんから誘ってくれるなんて珍しいですね。」
「それがね、2人に相談したいことがあるから呼んだのだよ。」
志弦は少し元気がないようだった。
「どうした?」
「私、病気かもしんない。」
「え!?大丈夫ですか?」
「なんかね、平気な時は平気なんだけど、平気じゃない時は、胸っていうか、肺っていうか、心臓っていうか、気管っていうか、そこら辺がギュッて締められてるみたいで痛いんだよね。なんかの病気かな?」
志弦の言葉を聞いて真希と野薔薇は目を見合わせた。
ついにこの時が来たのか………!?