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鬼ヲ脱グ【鬼滅の刃】

第9章 月詠の子守唄



抑える術を知らない体をぶつける音と水音が
羞恥心を情欲の炎を煽って思考をどろどろに溶かしていく。

「気持ちい...!溶けちゃうっ...ん”、んんっ...あぁっ!ふっ...ん!」
「あぁ。桜華の中、好すぎて.....もっていかれそうだ...っ!.....」

互いの汗と媚薬に化した互いの匂いがぐちゃぐちゃに混じり合い、泡立っていく情感がびりびりと全身を狂わせてくる。

俺のに纏わりつく蜜ひだがぎゅうぎゅうに締め付けてくる。
つられてもう、我慢ならんほどに肉弾に熱が昇ってきた。

「くっ...っ......桜華...そろそろか?...っ.....」
「うん...っ、あん!狛治っ...いっしょに........んむっ...」

至近距離で縋るような切なく熱い眼差し。
もう、耐えられない。

高まる欲に逆らえず乱暴に口づけた。

もう何も考えられないただ心の奥底の本能から、睦みあう悦びに貪るように夢中で腰を振った。

脇から背中に通された手が肩で爪を立てる。
果てそうになる苦しさで、それがどんどん強くなって痛むのも全ての桜華から受ける感覚が昇天まで突き上げてくる。

「くっ.....はぁ......っ!果てるぞっ......!」
「ん”んっ!あぁ”...んふっ.....、んんぁあああっ!」

寸でずるりと抜き出して、腹に白濁の欲を放った。

脱力した桜華は肩で息をしながら恍惚とした表情で見る。

腹についた白濁を懐紙で拭き取り、覆いかぶさるように、今度は優しく抱きしめた。

ふと、先ほどした話を思い返し、
互いの夢を二人で叶えていく喜びが蘇る。

そうしたことが、夫婦としてひとつの家を作っていく、いや、それ以上の事を成そうとすることに感慨深さが暖かく胸に広がった。

「桜華.....。俺は君のお陰で幸せだ...。桜華に出会わなければ、猗窩座のままでは、こんなに明るい今や未来など考えもしなかった...。」

溢れる言葉が恥ずかしげもなく口から出るのは
溢れる想いを体で確かめ合ったからに他ならない。

まだ微睡んだ瞳は優しく細められて柔らかく微笑んだ。

「一緒にいっぱい、やりたい事をかなえていきましょう?
これからもっと忙しくなりますね。」


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