第2章 幼馴染。【黒尾鉄朗・孤爪研磨】
side☆
私はクロに言われるまま家に帰って来ていた
合宿・・・明日なのに・・・
けど、研磨に来るなって言われちゃったし・・・
研磨に怒られると本当凹むなぁ
明日からの合宿・・・やっぱ行かない方がいいんだよね
私、皆の邪魔ばっかしてたんだ
「おい、居るか?入るぞ」
「クロ?どうぞ」
ドアの向こうからクロの声が聞こえて私は体を起こした
黒「やっぱ凹んでんな」
「そんなこと・・・あるけど」
クロは私の部屋に入り込んでベッドに腰を下ろした
黒「お前の部屋入んの久しぶりだな」
「研磨の家ばっかだもんね」
黒「」
「ん?」
黒「明日の合宿ちゃんと来いよ」
「けど・・・」
黒「お前、研磨が何で怒ったのかわかってねーだろ」
「私がデートしたいなんて部活中に騒いでたから怒ったんでしょ?」
黒「お前さ、俺らの事男として意識したことねーの?」
「無いよ」
黒「じゃあ、こうしても何も思わねーか?」
そう言ってクロは隣に座っていた私を抱きしめた
「どうしたの?でもそうだなー・・・安心するかな」
クロは何だかあったかくて、居心地がよくて、抱きしめてきたクロの背中に私も手を回した
黒「・・・・・」
「クロも安心する?」
黒「お前さ・・・」
「ん?」
黒「俺も一応男だからね!が意識してなくても、俺や研磨はお前を女として意識してんだぞ」
「わっ」
クロは抱きしめていた腕を緩めて私をベッドに押し倒した
「・・・・・」
私の真上にはクロが居て、今どうしてこんな状況になってるのか頭で一生懸命考える
でも、うまく頭が回らない
私たち幼馴染だから・・・
ずっと私たち3人は一緒で、この関係はずっと変わらない
そう思っていたはずなのに・・・・
心臓が大きく飛び跳ねる