第2章 幼馴染。【黒尾鉄朗・孤爪研磨】
黒尾side☆
俺には2人幼馴染と呼べるやつがいる
人付き合いは上手くないが、そのおかげで人間の観察力はずば抜けてる。俺たちの信頼できるセッターでもある研磨
それに比べて、ドンくせぇしマヌケだし人の話もろくに聞いてねぇ・・・けどイジリがいは十分ある
「もうすぐだねっ、合宿!!」
黒「そうだな」
研磨「・・・・・」ピロン ピローン
「なかなか県外に出ること無いし、楽しみだなぁ〜!ねっ研磨!」
研磨「・・・俺は別に」ピロリーン
「そっか!研磨は今日も楽しそうだねっ♪」
研磨「・・・・・」ピロン ピロン
黒「・・・・・」
コイツのどこを見て楽しそうに見えるんだ?
やっぱりはバカだな
「クロは?」
黒「?」
「クロも楽しみでしょっ?」
黒「・・・そうだな。昔からライバルだって言われてる烏野と試合できんのは楽しみかもな」
「ネコ対カラスか〜!何か烏のが強そうだけどねっ!でも、やっぱネコのが可愛いよねぇ!」
が話すといつも話が逸れる
昔から変わらない
コイツはいつもこんな奴だ
コイツがいるとだいたいろくな事にはならない
研磨「・・・・」
黒「何だ」
研磨「・・・別に・・・」ピロリーン
研磨はたまに俺の事も観察する
だからやっかいな時もある
今もこうして・・・・
研磨「クロ、楽しみなんだね」ピロン ピローン
俺の気持ちに気付く
黒「・・・まぁな」
研磨には嘘をつくのが難しい
「もぅ!ふたりとも遅いっ!!」
黒「お前が遅かったんだろ」
研磨「・・・・はいつも元気だね」
「えへっ♪私、元気だけが取り柄だからねっ」
黒「間違っちゃいねーな」
「他にもあるぞって言ってよっ!!」
俺はこいつらと居るのが楽で好きだ