第2章 幼馴染。【黒尾鉄朗・孤爪研磨】
side☆
私には幼馴染が2人居る
人と関わるのが苦手で、人とのコミュニケーションを極力避けながら、ゲームばかりしている・・・少し猫背な研磨。
人を挑発するのが好きで、気に障ることばかり言うのに何でか信頼は厚く持たれる・・・いつも腹黒い笑みを浮かべているクロ。
私たち3人の共通点といえば・・・家が近いという事と、同じ学校のバレー部に所属しているという事
クロは小学生の頃からバレーが好きで、研磨はいつも練習相手にされていた
そんな2人の練習風景をいつも見ながら、サポートをしているのが私。
先に中学に入ったクロは、やっぱりバレー部に入った
その後、クロに入るように言われて、研磨もバレー部に入り、私もバレー部のマネージャーになった
それは高校に入っても変わらなかった
私たちはこのままずっと3人で居るんだってそう思ってる
時計の針は6時35分を指していた
-ピンポーン-
インターホンが鳴る
「ッ!!いけない!もうこんな時間っ!!行ってきまーす!!」
ママ「ちゃんと研ちゃんと鉄くんと仲良く行くのよー」
「わかってるー!」
私のママはクロと研磨の事を凄く気に入ってて・・・
昔からいつも、「のお婿さんはどっちかしらねぇ♪」何て楽しそうに話してくる
お婿さんとか・・・私たち幼馴染だよ?
そんなの考えられるわけない
私は急いで靴を履き、玄関の扉を開けた
-ガチャ-
「おはようクロッ!研磨ッ!」
黒「遅い!」
「ごめんっ」
研磨「おはよう」
「おはよう」
黒「ほら行くぞ」
「はーい」
いつもは6時30分に私の家の前で待ち合わせ
遅い時はこんな風にインターホンを鳴らしてくれる
だから私は、遅刻をしない
完全に2人に甘えきってるんだ