第3章 呪
何かに巻き付かれているような感覚を感じて目が覚めた
「……ぅ」
見慣れない天井にいつもの柔軟剤の匂いなしない布団
そして、私を後ろから抱きしめている人がいる。
「…ん、誰」
身体をよじって顔を見ようとする
そこには目を閉じて眠っている悟がいた。
「……へんたい」
悟の腕を剥がして布団から出る。
「んー…」
身体を伸ばしてストレッチをする。
よくよく見ると服装も変わっているのはもう気にしないことにした。
襖を開けて外に出る。目の前にあった縁側に腰をかけて、庭を眺める。
「おはよ、」
悟の声が聞こえて振り返る
「……おはよう、変態さん」
おにーちゃん以外の男の人と一緒に寝たことがないし、そもそも昨日初めてあった人と寝るなんて信じられない。
「え〜ちょっと酷くない??」
悟は私の隣に座る
「ねぇ、ここどこ…」
「俺の家」
「…なんで連れてきたの」
「が呪いに関係してるから、かな」
「呪い…?」
「そう、呪い…何も知らねーの?
でもまぁそうか、そうだよな」
悟はブツブツと何かを言ってる
「しかたねーな。俺が何も知らないに全部教えてあげるわ」
悟は私を立ち上がらせると部屋へと戻った