第3章 呪
「はい、これ全部読め」
悟が両手いっぱいに大量の巻物やら書物を持ってきた
「…え、こんなに??」
パラパラとページをめくるとびっしりと細かい字で埋め尽くされていた。
「それ読めば全部分かる、というか理解しろ
あと、えー…と…3年後か?呪術を学ぶ学校に俺ら入学するから」
急展開過ぎて私の脳はパンクしそうだった。
とりあえず私は呪術と言うものを習わなければいけないらしい。
悟が言うには私の家族の死も呪術という物が関係してる…とか。
「ねぇ…私って人間なのかな」
「……あー?」
悟は頭を掻きながら私の方を見る
どこから出したのかダサいサングラスをかけていて笑いそうになったのは内緒。
「少なくとも”今”はな」
今は、という単語が私の中に重く響く。
いつか、いつか私は人間でなくなってしまうかもしれない。
でも
「…でも
悟がいる限り、私は怪我しないもんね?」
にっこりと悟に笑いかける。
「…当たり前だろ
てか、いいから早く読めよ。ぼさっとしてると呪いに殺されるぞ」
悟は私の隣に座り書物を開く
どうやら教えてくれるらしい…
「…五条せんせー教えてくーださいっ」
時々五条家の縁側からの
「あいたっ」
という声が響くようになったらしい