第4章 ■イエスマンしてろってか■
「やる、お前に2個ともやるわ」
『なんで急に??』
「手違いってか、適材適所っていうか……ほら、男の俺がハートをあしらったクッションは流石に恥ずかしいだろ、お前んち置いてくる」
険しい顔でサイタマは私の部屋にクッションを持っていき、すぐに戻る。なんだか腑に落ちないけど、大きめの枕というかクッションはありがたい。座布団にもなりそうだ。
『ありがとうサイタマ。柄はともかく、部屋で腰痛めそうだったからさ…』
「は?」
『腰に敷くのに良いかも、ほらゾンビマン来た時とか……』
物がないから、床に直に座らなくて良い。
そんな意味だったのに、ジェノスがサイタマに、私にも聞こえるように耳打ちしている。
「先生、は意味を理解しておりませんが、良かったのでしょうか?」
「……俺が使うより良いだろ」
何を言ってるか分からないんですけど。
このサイタマとジェノスの言っている意味は翌日の来客が来た時に判明する事になった。