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【風雷暴シリーズ】ゾンビマン夢【サンプル集】

第4章 ■イエスマンしてろってか■


■イエスマンしてろってか■
(風雷暴~欠落あたりゾンビマン裏)

『何その派手なクッション』

サイタマの部屋。
気ままに風神の力で索敵して、ちょっとだけ強くなった気がする能力の腕試しがてら怪人を狩って、満足したからとサイタマの部屋へと戻ればいつもと違う……異質な存在が嫌でも目に映った。
大きな柄物のクッション。
だからか、部屋の外に大きめのダンボールが畳んで立て掛けてあったのは。

私の疑問にサイタマは微妙な顔をして、その表情を正座をしたジェノスがスケッチをしている。

「何って……お楽しみ懸賞グッズに応募したら当たったんだけど、まさか俺に必要としないグッズで持て余して……枕にしようかなって」

そんなサイタマの私の疑問への答えに反応する前に、ジェノスが反応した。スケッチの手は止めている。

「つまり、先生はそういう気分……、」
「ちげーよ、反対よりはマシかなって」
「そもそも必要ないと仰りましたが、この懸賞サイトのお楽しみの意味が違う意味の方ですよ?」

ジェノスがファミレスなどに置いてある、無料のタウン誌のページを開いてサイタマだけに見せている。サイタマは遅れてホントだ、と納得していた。

私の疑問だったんだけどな、と可愛いらしいピンクのクッションに視線を注いでいると、サイタマは部屋の隅の私が見ているクッションの他にクローゼットからもうひとつを取り出す。二個も貰ったのか、豪運なんじゃないのか?
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