第93章 ウエディングイヴ2
貴方side
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その後、目暮警部達警察がやってきて、現場検証が行われた
遺体は真っ黒に焦げていて見た目には誰か分からず、歯の治療痕で調べられるらしいが加門初音さんで間違いないだろうと警察は判断
目暮「車が燃える直前に、その加門さんから自殺をほのめかす電話があったのは本当かね?」
高木「ええ」
千葉「警部。中に旅行用の大型スーツケースが入ってました」
小五郎「おそらくそれは、ハネムーンに行く準備をしていたんでしょう。
何故なら明日、彼女は結婚する予定でしたから」
目暮「また君か…」
貴「目暮警部、久々です」
目暮「怜花君じゃないか。毛利君の死神ぶりが君にも移りはじめたか…いつも遭遇するなぁ…」
貴「あはは…不本意ですけど」
目暮警部の言葉に、苦笑するしかない私
松田「…よぉ。相変わらず事件が起きるトコに居るな」
萩原「コナン君も」
コナン「松田さん、萩原さん…」
貴「2人も、よく事件現場に居るじゃないですか」
萩原「部署がそのまま強行犯捜査班だからね……人手足りないから、俺達もこっちなんだよね」
そうなんだ、まぁ…爆弾処理が一番得意な人達だけど普通に捜査とかも出来るからなぁ…
高木「でも、なんでそんな幸せな人が自殺を?」
小五郎「さぁな。マリッジブルーってやつじゃねぇのか?」
コナン「…!これは…怜花!」ボソ
貴「?…ネイル…そういえば初音さん、ネイルサロン行ってたし」
車体下にて、新一がネイルみたいなものを見つけ私に伝える
現場には、なぜか剥がれた付け爪が落ちている。もしかしたら、犯人ともみ合って知らないうちに彼女のそれが剥がれた可能性がある
★★
その後、見つかった付け爪に皮膚が付着していたとわかった警察は、自殺から他殺の線に変えて調査することにしたらしい
貴「…っはくしゅっ!」
萩原「大丈夫?」
松田「薄着で外に出たからだろ。ほら、俺の上着貸し…」
バサッ…
貴「!?」
ウェイター「良ければ、僕の上着を着てください。寒くありませんので」
後ろから声を掛けてきたのは、先程の眼鏡のウェイター
……というか、この人やっぱり、零さんだ…