第86章 コナンVS平次 東西探偵推理勝負6
貴方side
世良「…僕の顔に何かついてるのか?」
キャメル「あ、いや…そういうわけじゃ」
世良「僕が男か女か迷ってるなら、答えは女だよ。胸はまだ出てないけどね!」
キャメル(…この子、どこかで…)
キャメルさんは真純の様子を観察している
貴「…新一、キャメルさんが言ってた言葉おかしくない?」ボソ
コナン「ああ…………!そっか、さっきの言葉を直すんだ。関西弁に」
貴「関西弁……!」
コナン「キャメルさん!さっきの関西弁を言ってたと言っていた言葉もう一度言ってみてくれない?」
キャメル「え、えっと…"いくら幼馴染でもそんな頼みは聞けないよ。阿部さんに毒をもって殺したのは自分だ。だったら自分が責任を取るしかない"…」
貴「それを関西弁に直すとこうなります。"なんぼ幼馴染や言うたかて、そないな頼み聞かれへん。阿部ちゃんに毒をもって殺したんは自分や。せやったら自分、責任取るしかないで"」
全「!!」
キャメル「そ、そうです!彼女の言葉と同じことを言ってました!やっぱり罪を悔いて自殺したとしか思えないでしょう?!」
伊達「…いや、これは…」
世良「関西弁で言う自分は、お前って意味なんだ」
キャメル「えっ、なんで…日本語の自分ってMEのことだろ?なんでYouなんだ」
混乱しているキャメルさん、標準語が分かっても方言は分からないみたい
世良「例えば、"手前の責任です"っていうと自分のことだけど、喧嘩言葉でてめぇっていうと、相手のことを指すのと同じ。日本語は色々難しいのさ」
小五郎「つまり自分をお前に直すと、"阿部ちゃんに毒をもって殺したのはお前だ。だったらお前、責任取るしかないぞ"になるってわけか…」
これで、自殺ではなく他殺であることが判明する
服部「ちなみに、阿部ちゃんに毒を盛ってが塗ってに聞こえたんとちゃうか?」
キャメル「あ、ああ。でも人に毒を塗ってっていうのは変だから盛ってと聞き間違えたんだと…」
服部「せやったら、その阿部ちゃんは人のことやない。飴玉のことやで」
キャメル「あ、飴玉?!」
服部「死んだ男も飴ちゃん咥えさせられて亡くなってたしの」
小五郎「なるほど。飴ちゃんを阿部ちゃんと聞き間違えたってことか…」
高木「たしかに発音は似てますしね…」