第85章 コナンVS平次 東西探偵推理勝負5
貴方side
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場所は移って、現場になった男子トイレ
流石に場所が場所なんで、私と真純は離れたところに立っている
小五郎「ったく、こんなとこで自殺なんかしてんじゃねぇよ」
服部「それで、この男の身元は分かったんかいな?」
高木「いや、身元が分かるようなものは何も所持してなかったよ」
目暮「それに携帯電話もトイレの中で水没してたしな…」
コナン「キャメル捜査官はどこにいたの?」
コナンくんがキャメルさんに話を振ると、離れた先の個室を指差す
キャメル「ここから二つ隣の個室で用を足してたんだ」
世良「じゃあ、自殺だと思う根拠は?」
キャメル「声が聞こえたんだ。"いくら幼馴染でもそんな頼みは聞けないよ。阿部さんに毒をもって殺したのは俺だ。だったら自分が責任を取るしかない"って言ったら、急に呻き声がして慌ててトイレから出てみたらこの状況に…」
小五郎「で、急いでトイレを封鎖し客を店に閉じ込めたってわけか」
キャメル「ええ。今の会話を整理すると、誰かとここで会話していて、阿部って人を毒殺したことを自首して警察にバラされそうになったからその誰かに口封じされたって線もありそうでしたから」
しかし、キャメルさん曰く彼は1人で食事していたらしく、相手の声が聞こえなかったことから電話で話していて相手に止められたが自分のしたことを悔いて自殺した。という結論に至ったらしい
ちなみに声は被害者のもので間違いないらしかった
小五郎さんは納得してる表情
…私は、何か引っかかる。横を見るとコナンや服部も考えていた
小五郎「じゃあ、自殺で決まりだな」
キャメル「けどその阿部って人、死んだその人と親しい間柄だと思いますよ。『ちゃん』付けで呼んでましたし」
コナン「じゃあ『阿部ちゃん』って呼んでたの?」
貴「あの、他に何か気づいたことはありますか?」
キャメル「……あ!そういえば、丁度この青年と同じような言葉で…」
服部「えっ、俺?」
貴「…関西弁だったんですか?」
キャメル「関西弁かは分からないけど、語尾に『や』とか『で』ついてたような」
コナン「じゃあ、その阿部ちゃん毒殺事件は関西のものかもね…」
目暮「うむ。すぐに連絡するんだ!」
高木「はい!」
高木刑事はトイレから出て行って連絡しに駆け出す