第79章 終幕1
貴方side
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帰り道、私達は帰る準備をする為旅館へ向かっていた
新一「本当に…大丈夫か、傷痛くないか?」
貴「まだ痛むけど、安静にしてれば…」
蘭「でも、一応帰ったらもう一回病院行くからね?」
貴「え、いや、大丈」
蘭「ね…?」ニコ
貴「……分かった」
蘭のあまりの怖さに、素直に頷く
新一「!?」
すると突然新一が胸を押さえて苦しみだし、おんぶされたら私もしゃがみ込む
貴「新一!?(薬の効果、切れるんじゃ…)」
小五郎「おい、大丈夫か?」
蘭「具合悪いの?」
服部「…あーせやせや!事件の話もっと詳しゅー聞かせてくれっちゅうて、工藤と一緒に刑事さんに呼ばれてたんやった!せやからお前らは車で先に…」
貴「服部!」
近くにあったトイレに視線を向け、服部に合図を送る
新一がさっきよりも苦しみ始める
貴「すごい熱…早く頼む」ボソ
服部「分かっとるわ……風邪や風邪!工藤、湖に落ちた言うてたやろ?そん時ひいた風邪がぶり返したんや!」
和葉「そら、そうやろうけど…」
小五郎「苦しみ方が尋常じゃねーぞ…」
服部「え?何?便所行って出すモン出したいやと?ほんならオレ、工藤連れて旅館の便所行って来るよって、和葉はオレのバッグ持って来てくれや!」
和葉「何でバッグ持って行かなアカンのん?」
服部「着替えや着替え!工藤、めっちゃ汗かいてるし、いつまでも死羅神様の格好させられへんやろ?」
そう言ってそそくさと新一を連れて旅館に行く
蘭「一応お医者さんも来てもらう?」
小五郎「そうだな」
蘭「私、呼んでくるから3人は先行ってて!」
和葉「わかったわ!」
貴「え、いや、私達は…」
言葉が届いておらず、蘭達はトイレに向う
や、ヤバい……
蘭「近くのお医者さんにも来てもらったけど」
服部「平気や平気!帰ってもらえ!」
小五郎「一応診てもらった方がいいんじゃねーのか?」
服部「大丈夫やて!今、風邪薬飲ませたし!」
医者「それはどんな薬ですか?」
平次「そ、そらまぁウチに伝わる秘伝の…」
服部がお医者さんに説明していた時、個室から"うわああああ"と聞こえた
…これは、ヤバい