第72章 謎多き事件2
服部side
服部「説明は後や。おっちゃん、はよここに救急車と警察を…あ、ちゃう!呼ぶんは救急車だけでええわ」
小五郎「?だが…」
服部「見てわからへんのか?この状況で警察呼んだら、血まみれの工藤が犯人にされてまうわ」
小五郎「え、お、お前まさか…」
服部「アホ!工藤が人なんか刺すわけがあるか。こいつは罠や!誰かが工藤の仕業に見せかけたんや!この村には工藤の事恨んでるやつがぎょーさんおるみたいやしな!それにや、今工藤が警察に連れて行かれてしもたら…とにかく、オッサンは救急車呼んで車を持って来て工藤を隠せ」
小五郎「あ、ああ…」
ピーポー
服部「え?救急車のサイレン…」
ファン ファン
小五郎「…パトカーの音も」
服部「…誰や?誰が呼んだんや?」
新一「…」
服部「俺は工藤と裏口から出て工藤を隠してくるわ。警察にはうまいこと言うてごまかしとけよ。おっちゃん」
☆☆
山小屋
数分後、警察には何とか誤魔化してもらいおっちゃんから連絡をもらいながら気になっていた湖の山小屋に向かっていた
工藤は1人に混乱しており、部屋で休んでいる
向かうのは俺とおっちゃん、城山警部、そして星川の容態を伝えに来た和葉達
小五郎「じゃあ、怜花ちゃんは無事なんだな!?」
蘭「うん…しばらく安静だけど…」
どうやら無事みたいやな、安心したわ…
和葉「…平次、何で山小屋に行くん?」
服部「…ここに来た時から、何か気になってな」
小五郎「………ん?お、おい…何だこりゃ!?あの探偵の写真や記事だらけじゃねーか!」
服部「…アイツ、ごっつ惚れ込まれてるみたいやで…殺したいほどなァ…」
和葉「うわっ、写真ズタズタや!」
服部「どーやらこの小屋の主、その死羅神様らしいの…見てみ!ポリエステルでできたカツラ用の白髪。
しかも、危ない奴やっちゅうことは確かやぞ…拳銃の弾の空箱に散らばった鏡の残骸…最低6枚は割ってるで…ほんで極めつきは、この机に刻まれたえげつない文字…"失敗はタヒあるのみ"や」
小五郎「お、おい…拳銃の弾の空箱があるってことは」