第7章 偶然な奇跡 松田救済編1
貴方side
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12歳、11月7日
阿笠「…やっぱり着いて行くぞ、途中で倒れたら心配じゃ」
貴「ごほっ……大丈夫だよ博士。今日は、大事な研究の発表会だし…」
父が殉職後、私は幼馴染の父親の親戚の阿笠博士の家で一緒に暮らしている
優作さん同様、信頼してる人の1人だ
そして今は、風邪を引いてしまい咳が出て熱がある様子
1人で近くの米花中央病院に行こうと歩いてくが、心配性な博士は不安そうに止める
阿笠「…じゃがのう…」
新一「俺が付き添うから大丈夫だよ、博士」
貴・阿笠「!?」
2人で話してると、隣に住む幼馴染の工藤新一が話しに入ってくる
貴「…新一…」
新一「無茶すんな、俺がおぶって行くから博士は発表会の方へ行って来いよ」
阿笠「うむ……新一が居るなら安心じゃの、では頼むの」
新一「ああ」
そう言いながら博士は車に乗り出掛ける
新一「ほら、背中に乗れよ。おぶってく」
貴「…でも、用事とかあるんじゃ……ごほっ…」
新一「フラフラなお前を放っとけねっての(心配で本すら読めやしねつーの)」
貴「…ありがと、新一」
新一におぶられながら米花中央病院に向う
☆☆
米花中央病院
新一「…大丈夫か?」
貴「…うん…」
病院に付き私と、付き添いしてくれた新一は呼ばれるまで待合室に座っていた
移ると悪いから離れて座ってと言っても、心配だからと隣から離れない幼馴染
新一(……にしても、今日は一段と混んでんなぁ…タイミング悪いぜ)
貴「…新一、ちょっとトイレ行ってくる」
新一「え、あ、わかった」
トイレに行きたくなった私は、新一に断りながらトイレに向う
☆☆
トイレ
貴「ふぅ………?」
トイレを済ませ出ると、近くで変な音が聞こえる
何か、時計みたいにカチカチ聞こえる…
トイレの出口付近に時計等は無い為、不思議に思っていた
音がする方へ近くを軽く検索してると
貴「……?紙袋?」
観葉植物等が置かれてる影裏に、中くらいの紙袋がポツンと置かれており確認する
カサッ
貴(!!ば、爆弾?!)
紙袋の中には、黒い爆弾らしきものが入ってた