第6章 形見と優しさ2
貴方side
松田「良いタイミングだ、早く家に招け降谷」
降谷「…忙しいのにいきなり呼び付けた癖に、良い度胸だな」怒
諸伏「まぁまぁ……ん?」
伊達「その子どうしたんだ?」
3人の目線は、松田さんに抱っこされてる私にくる
降谷「!!まさかっ、誘拐してきたのか!?松田!ついにやらかしたな!!」←
松田「はぁ!?なわけあるか!!何で俺だけなんだよ!!」怒
降谷「お前しかやる奴は居ないからな!!」
何故か、違う方向に話しが進む
萩原「違う違う!この子、誠司さんの娘さんの怜花ちゃんだよ」
降谷「!?………誠司さんの…」
諸伏「あ、あの時の子かぁ」
伊達「背伸びたな」
松田さん達と仲が良い事で思い出した、もう3人一緒に行動していた人達を
☆☆
降谷家
萩原「お腹減ったー」
松田「何か作れよ、降谷」
降谷「…っ貴様ら」
諸伏「はいはい、俺も手伝うから」
松田さん達の態度にキレ気味な降谷さんを撫でめながら向う諸伏さん
……てか
貴「あの、私はここに居て良いんでしょうか?」
萩原「良いの!そのために連れてきたしね………誠司さんの事で、表情が暗かったからね」
貴「!」
松田「…簡単に忘れられる事じゃねぇ、親なら尚更な。けど、暗い表情でいると誠司さんが逆に悲しむぞ。
今日くらい美味い飯食っていけ」
貴「…」
そっぽを向きながらも、これは松田さんなりの優しさだってわかった
萩原さんも笑顔で頭を撫でてくる
降谷さん達は、久々に会ったのに何も聞かず接してくれていた
★★
数分後…
貴「っ美味しい!!」キラキラ
諸伏「それは良かった、零もかなり料理上手になったよな」
降谷「1人暮らしだから料理は作れるようにならないとな」
降谷さんと諸伏さんの料理は絶品だった
……私も、料理作ろうかな
おまけ
諸伏「怜花ちゃん」
貴「?」
降谷「…何か困った事や悩みがあったら連絡してこい」
伊達「いつでも相談してこい」
そう微笑みながら連絡先を渡された
父が居ない生活はやっぱり寂しい
けど、悲しくても困っても
優しい人達がここに居てくれる、それだけで私は頑張れる気がした