第67章 事件現場2
貴方side
服部「せやったら、誰が何のためにあないな手紙をオレに送ってきたんや?工藤の推理ミスって何なんや?」
?「日原元村長の無理心中の動機は…医者にガンを告知され、自暴自棄になったため…1年前に工藤君が公表したこの真相が問題だったのよ」
服部「え、誰?」
河内「私は東都新聞記者の河内深里。ご免なさいね…鍵が開いていたからつい中に…」河内深里
服部「で、それのどこが問題やねん?」
河内「その医者は事件前日に確かに元村長にガンを告知したと言ってたけど…後日、その病院の看護師が口を滑らせたのよ…ガンはガンでも良性の腫瘍…手術すれば完治すると聞いて元村長も喜んでいたとね…」
服部「な、何やと!?おい工藤、どーいうこっちゃ!説明せェ!!」
新一「わ、わからない…僕には何も…」
貴「ちょっと、今は記憶ないんだから…説明は出来ないでしょ服部」
服部「…そやな」
新一の前に立ちながら服部に話す
…けど、新一がそんな推理ミスを…するの…?
小五郎「なるほどな、やっと分かったぜ。何でこの探偵が村人に毛嫌いされているかが」
河内「ええ。みんなに愛されていた村長に泥を塗った大罪人だからね…」
和葉「けど怖いなぁ…それがホンマやったら真犯人がどっかにいてるっちゅうことやろ?」
萌「村の人は噂してるわ…"やっぱり、森に棲むアイツの仕業だったのか"って…」
服部「おい。それさっきも聞いたけど、何やねん?あの森に何かおるんかい!?」
城山「この土地に伝わる民話ですよ…」
和葉「み、民話?」
城山「私も子供の頃よく唄っていました。森で会ったら目を見るな…逸らさなかったら祟られる…死羅神様の虜にされると…」
服部「し、死羅神様やと!?」
貴「っ…」
和葉「どうしたん?怜花ちゃん」
貴「い、いや…ちょっと変な感じがしただけ…」
小五郎「フン、死羅神様だか何だか知らねぇが…只の昔話だろーが!」
服部「何をそないにビビってんねん?」
城山「確かに…死羅神様の話は、その土地を荒らす者を土地の守り神が懲らしめる、といった類の…地方によく伝わる民話でした…9年前、1人の娘さんがこの森で…命を落とすまでは…」
蘭「え?ウソ…」
和葉「ホンマにおるん?この森ん中に…」