第5章 形見と優しさ1
貴方side
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12歳、4月
貴「…」
今日から中学生、私は部屋の鏡の前であるお守りを見ていた
父が持っていたお守り
尊敬する父は、10歳の時に交通事故に巻き込まれ殉職した
当時の私には、すぐ立ち直る事が出来なかった
けど、ある人達のおかげにて心が救われた
☆☆
10歳時、1月
ある不注意にて大好きな父が、交通事故にて亡くなるとの連絡を警察からもらった
父の動かない体、呼びかけても返事をもうしてくれない姿を見て嫌でも受け入れるしかない
けど、受け入れたくなかった
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警察署
目暮「あ、怜花くん!」
貴「…目暮警部」
父を慕い仲が良い目暮警部が、霊安室から歩いていた私に声をかける
目暮「…誠司さんの事、すまない。私が近くに居たのに…」
貴「謝らないで下さい。父は、一般の人を庇ったんです。最後まで勇敢で尊敬する父です」
目暮「……そうだな。何か困った事が会ったらいつでも頼ってほしい」
貴「…はい」
目暮「あと、これ。誠司さんが持っていた物だ、君が持ってた方が良いだろう」
貴「このお守り…」
目暮警部からもらったのは、少し古いが父が常に持っていたお守り
それを渡すと頭を撫でながら目暮警部は別の場所に歩いていく
貴「……っお父…さん」
ポン
貴「!」
萩原「やっほー、怜花ちゃん」
松田「……ちょっと付き合え」
ガシッ
貴「!?」
いつの間にか萩原さんと松田さんが目の前に居た
松田さんには抱っこされる
貴「ちょっ、どこにっ」
松田「つべこべ言わず来い」
萩原「ごめんね、野蛮な親友でー」
2人の行動に?を浮かべながら、ある場所に連れて行かれる
☆☆
数分後、車で連行された私はあるマンションに着く…
貴「っ何ですか!いきなり!目暮警部に言いますよ!」
萩原「え!勘弁、陣平ちゃんだけにして?」←
松田「おい!何俺に全部押し付けてんだよ!」
2人で軽い言い争いを見てると
?「…あれ、松田に萩原?」
萩原「!あ、諸伏に降谷」
松田「伊達も久しぶりだな」