第59章 本気の恋
松田side
貴「まだちょっと体が痛いですけど、食欲はありますよ。………あの犯人は」
松田「…眼鏡の坊主の推理力のおかげで爆弾場所が分かったし、犯人も捕まえる事が出来た」
貴「(…新一か…)良かった」
ギュッ…
降・諸・萩「!?」
松田「良くねぇ。お前に、怪我させちまった」
貴「…あ、あの…」
萩原達が見てる中、怜花を抱きしめる
松田「…お前が、爆弾に巻き込まれた時…本当に心臓が止まりそうだった…っ………悪い」
貴「(…!……震えて、る…)」
ポン…
松田「?!」
貴「……私は、陣平さんのせいだって思ってないし…貴方が無事で良かったです。
犯人も、捕まえくれてありがとうございました。やっぱり、爆弾処理では頼りになりますね!」ニコ
俺の頭を撫でながら、そう笑顔で言ってくれた言葉に驚きしかなかった
俺のせいだと一言も言わず、それどころか笑顔で感謝を伝えてくれる彼女
怪我をさせられ、心底失うかもしれないと感じた恐怖心
そんな相手は今まで居なかったから、気付けなかった
………そっか。俺は、多分出会った時から……コイツが大切なんだ
これからも、護りたい
妹としての感情じゃない、1人の好きな女として_
★★
貴方side
数分後、未だに抱きしめる陣平さんに不思議に思いながらも照れる
松田「…これからも、俺が護るからな」
貴「え…?」
ガバッ
降谷「"俺"じゃない。"俺達"だ」怒
桜(諸伏)「いつまでくっついてんだ…?」ニコ…
零さんが、勢いよく陣平さんを私から引き剥がす
松田「…ち、邪魔しやがって」ボソ
萩原「邪魔するに決まってんじゃん!てか、この前は妹みたいって言ったじゃん!!」怒
松田「あの時と今は違うんだよ。俺は、テメーらに遠慮はしねぇ……本気で行くから、覚悟しとけ」
萩原(…凄い本気じゃん…)
桜(諸伏)(…どうしてこう、好きな人が被るかなぁ……けど)
降谷(…負ける気はない)
貴「??」
頭上で4人が、火花が散ってるのを不思議そうに見る私であった