第56章 信頼
松田side
無言になりながら、坊主は俺に振り向く
コナン「……俺には、命を賭けても護りたい人が居るから……死ぬ気なんてないよ」
松田「!」
真っ直ぐな目で伝える言葉、そして小学生には見えない面影が一瞬見える
つーか、今…俺って言ったか…?……これがコイツの本当の性格か…?
コナン「それに、松田さんが居るし!」
松田「俺?」
コナン「怜花お姉さんからよく聞くんだ、2人は爆弾処理のエースで信頼してるって。
怜花お姉さんが信頼している松田さん、それに外で待っててくれている萩原さんが居るから…不安なんてないよ!」
松田「!!………ちっ、クソガキが//」
ストレートに話す坊主に、隠れて照れる
ずっと信頼してくれていた怜花にも
コナン「………!これはっ」
松田「?どうした?」
コナン「………勇敢なる警察官よ、君の勇気を称えて褒美を与えよう。
もう1つのもっと大きな花火のありかのヒントを表示するのは爆発3秒前、健闘を祈る」
松田「!?」
坊主が言った言葉は忘れる訳がない……4年前に、俺も同じ言葉を見たからだ
……また、2つ目の爆弾場所を探さなきゃいけねーのかよ
コナン「松田さん」
松田「?…………!!」
"残り3秒のヒントでもう1つの場所を解くから、外に居る萩原さんに解体処理の準備させて"
盗聴器に気付いたのか坊主がメールにて、伝えてきた言葉に驚く
線を切って止めるのは大丈夫だとして、もう1つの場所を…突き止められるのか…?
コナン「…僕を信じて」
松田「……………分かった、頼むぜ」
普通なら信じられないが、何故か…子供とかけ離れてるようなコイツなら、答えを出すと信じていた
☆☆
コナン「そろそろ出るよ。最初の文字はアルファベットE!V!I!T!」
と坊主が言葉にする単語をスマホに打つ
だが、途中で途切れ上から坊主が降りて来る
ドンッ
松田「っおい!!揺れたら水銀レバーが!……ん?」
コナン「死ぬのは嫌だから、残りのコード切って止めちゃったよ。ごめんね…」