第51章 揺れる警視庁1200万人の人質2
貴方side
貴「……えっと……!あった」
会計で動けないでいる代わりに私が取ってくる
道路の端に止めてる為、助手席側は開けれず運転席側から入り見つける
貴「…ん?……………!!」
車から出ようとした際に目に止まったのは、ミラーに貼ってあった一枚の紙
その内容には見覚えがある
早く、陣平さんと研二さんに見せないとっ…
ガチャ… ピカ
貴「……!!」
☆☆
松田side
ドガンンッ!!
全「!?」
突如、付近から大きく爆発音が聞こえる
しかも、先程まで乗っていた俺の車………おい、今中には、怜花が…
炎の中、フラフラと外に出てその場に倒れる彼女に急いで駆け寄る
コナン「怜花!!」
萩原「怜花ちゃん!!」
松田「おいっ、おいっ!怜花!!」
コナン「あまり揺らさない方が良い!頭から血が出てるし手首が麻痺してる。これは…」
哀「急性硬膜外血腫。早く病院に連れて行かないとヤバいわ」
小さな女の子供が言った病名に、焦りと後悔が残る
松田「……っ」
萩原「ここ、ガソリン漏れてる。危険だから少し離れた所に移動させよう」
萩原の言葉で、怜花を抱き上げながら場所を移動させる
佐藤「でも、どうして…怜花ちゃんが…」
コナン「いや、怜花お姉さんじゃない。元々松田刑事の財布を持っていく為に車に入ってたから。
だから、最初から狙いは…この車を運転する松田刑事。或いは、警察関係者に恨みを持つ犯人って事だと思う」
松田「…」
貴「……じ、陣平、さん……研二、さん…」
萩原「!怜花ちゃん!」
貴「これ……絶対、2人に、渡さなきゃ、行けなくて」
意識が曖昧な怜花から、一枚の紙を渡され中を見る
萩原「!!この、文章は…」
コナン「?」
松田「…俺は剛球豪打のメジャーリーガー
さあ延長戦の始まりだ
試合開始の合図は明日の正午
終了は午後3時
できのいいストッパーを用意しても無駄だ
最後は俺が逆転する
試合を中止したくば俺の元へ来い
血塗られたマウンドに貴様ら警察が登るのを
鋼のバッターボックスで待っている」