第49章 初めて見せた涙3
貴方side
阿笠(コナン)「あなたは死体の第一発見者になり現場が密室だったことを奥さんに確認させた後、スキを見てテープをすり替えるつもりじゃったが、先にワシ等に発見され、警察が来てしまい仕方なく伝言どおりにここへ来たというわけじゃ!
どこかに教授のフロッピーがあるはずじゃ。ごっそり持っていったフロッピーの中身をこの短時間で全て確認するのは無理じゃろうから」
白倉「…この家の前に停めた僕の車のダッシュボード…フロッピーは全部そこにあるよ。あの写真が入ったフロッピーもな」
横溝「あの写真?」
白倉「僕の昔の顔…」
横溝「昔の顔?」
白倉「整形したんですよ。モデルになった時に、名前も変えてね」
正巳"ああ、君が女の格好をしたふざけた写真ならどのフロッピーに入れたか忘れてしまったよ!君の所に送った写真ならすぐ出るぞ!なんならワシが直接編集部に送ってやろうか?"
白倉「その言葉にキレて、我に返ったら目の前に広田先生が倒れていたんです。後はその人が言ったとおり何もかもズバリ的中ですよ」
白倉は警官に連れられ部屋を後にする
☆☆
横溝「いやぁ!見事な推理!事件が解決したのはあなたのおかげですよ!阿笠さん!」
阿笠「あ、いやまぁ、それよりワシが取りに来たフロッピーをすぐに返して欲しいんじゃが」
横溝「ダメですよ!証拠物件は一応署で調べてからじゃないと」
阿笠「…だそうじゃ!どうする?」
コナン「しゃーねーな。とりあえずここから引き上げるとするか。ホラ、早くお前も…」
哀「…。どうして…?」
貴「…!」
涙を流した哀を見て驚愕する
哀「どうしてお姉ちゃんを、助けてくれなかったの?」
コナン「お、お姉ちゃん…?」
哀「まだ分からないの?ヒロタマサミは広田教授から取ってつけたお姉ちゃんの偽名よ!」
コナン「ま、まさか…10億円強奪犯の広田雅美が君のお姉ちゃんなのか…」
哀「あなた程の推理力があればお姉ちゃんの事ぐらい簡単に見抜けたはずじゃない!なのに、なのに、っどーしてよー!!」
哀は私に抱きつき泣き始める
それは彼女があたし達に初めて見せた、素顔だったのかもしれない…