第48章 初めて見せた涙2
貴方side
警官2「横溝さん!カセットテープ買ってきました!」
横溝「え?私はそんな物頼んでいないが…」
警官2「あれ?でもさっきこの子が…」
コナン「まーいいから、いいから…」
カセットテープを受けとるコナン
コナン「まずはカセットテープの中身を適当な長さまで外に出してと…カセットを電話にセットする…もちろんテープをはみ出させたままね」
コナンはテープを引っ張りドアの外に出る
コナン「鍵がついてるリングにテープを通す。そしてその鍵をドアの外に残したまま余ったテープを持って、部屋の中のノートが落ちてた位置まで戻る。
後は高さの同じポーンの駒3つを、三角形に置き…余ったテープの先端を電話に一番近い駒に乗せて…その上にノートを乗せて…』
哀「フン…とんだ茶番だわ。
テープが引っ張られる力で駒を倒すつもりでしょうけど、しょせん机上の空論、駒の台座はしっかりしてるから倒れる前に鍵は駒にひっかかったままノートの外に出て…」
コナン「逆さだよ!この後、駒を逆さにするんだ!
駒の頭が丸くても…このノートの様に裏の厚紙がしっかりしていれば乗せられるはず…」
哀「え?」
コナン「まぁ見てなって。俺が今からやってみせてやっから」
哀「…」
コナン「まずは部屋の外で鍵を掛け、鍵は床に置き電話をかける。すると留守番電話が作動し、テープが巻き取られる…その力で鍵はドアの下でスキ間を通り…部屋の中央に仕掛けたノートの下に入り…やがて駒にぶつかり、駒はバランスを崩して鍵は、ノートの下に」
貴「入った…」
横溝「なるほど…留守番電話を動かし続ければテープは巻き取られ、証拠もなくなるというわけか。となるとこのトリックを使えたのは、10件も留守番電話に伝言を入れている…白倉 陽さん!あなたという事になるますね!」
白倉「ッ…」
登志子「じゃあ、あんたが主人を!?」
白倉「ちょ、ちょっと…確かに今のトリックはすごいと思いますよ!でもなんでそれをやったのが僕なんですか?僕は留守番電話に多目に伝言を入れただけじゃないですか!だいいち僕が犯人ならわざわざ現場に戻ってきたりは」
阿笠(コナン)「戻ってきたのはある物を回収するためじゃろ?」
白倉「え?」
阿笠(コナン)「そう、あなたの指紋がベタベタついた、留守番電話のテープをな!」